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豊かな地域環境を活かした緑と安らぎにあふれた魅力ある地域づくり
鼡野・大柳地区は、浜松市の南東部に位置し水田と集落地を中心とした豊かな環境を有する地区です。JR浜松駅から3.5kmと市街地に近く、また地区内には国道1号バイパスと掛舞線が通り交通の便のよい場所ですが、市街化調整区域のため土地利用が厳しく制限されています。一方農業の後継者不足は深刻な問題で、耕作されない荒れた農地や無秩序な開発が見られ、住民は地区の将来に大きな不安を抱えています。

■まちづくり協議会

 数年前に地区内で大型商業施設の出店計画が持ち上がりました。それを機に地区の発展や環境保全についての住民の取組みが始まり、市の住民協議推進条例※にもとづく土地利用協議会「鼡野・大柳まちづくり協議会」が平成17年に設立されました。協議会では地域の活力を維持・向上させていくために、新しい住民や商業施設・工場などの受け入れを目指しながら、豊かな住環境を保全し、農業を継続していく方策を検討し、以下の取り組みを行っています。
@土地利用の検討
土地利用を計画的に進めるために、開発を許容する区域と保全を優先する区域の区分けを検討しています。地区にどんな用途の建物がふさわしいかを考えながら、道路のネットワークなどの基盤整備と合わせて、地区の均衡ある発展を目指しています。
A農地の利活用
 農地を集約化して耕作や維持管理を省力化するための検討や地域全体あるいは法人や企業が営農を継続していく仕組みを模索する一方、体験農園を実施して市民との交流や意向調査、魅力ある農園利用を検証しています。

■まちの将来像
 鼡野大柳地区が抱える問題は、市街地周辺存在するかつての農村集落に共通する悩みでもあります。市街化調整区域において住民が自らまちづくり方針を定め実現するこの仕組みは、市内3地区で行われています。いま当地区の取組みは、「ステップ2まちづくり方針」をまとめる段階で、実現に最も近い位置にあります。全国的にも稀で先進的なこの取り組みが注目を集める中で、協議会の皆さんは地区住民とともにまちの将来像を描こうとしています。

地区の現状(荒地・畑・住宅・施設)


協議会で土地利用について検討


体験農園(サツマイモ植え)

※住民協議によるまちづくりの仕組み

地域のまちづくりについて
みんなで考える場をつくる

地域のまちづくりの方向性を示す土地利用のルールをつくる

まちづくり方針の実現に向けて具体的な手法を選択する

無秩序な開発や耕作放棄地の問題を抱える鼠野・大柳地区。計画的な土地利用と農業環境の保全について検討を進めています。まちづくりの目標は『豊かな地域環境を生かした、緑と安らぎにあふれた魅力ある地域づくり』。
 開発と保全の区域わけを地域住民で考えながら、また農業の担い手問題の対策として、一般市民を対象にした、米・サツマイモ耕作の“農業体験”などの取り組みも行っています。

 【協議会の様子】

 【稲刈り体験】

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