お知らせ
- 2026年03月25日
- まちづくり
令和7年度まちづくり視察研修ツアー(空き家・空き店舗の管理・利活用について( 静岡県袋井市))
静岡県袋井市
①袋井市建築住宅課住宅土地対策室、「ふくろいすまいの相談センター」
②袋井市協働まちづくりセンター「ふらっと」
③日常的にふれあえる常設型居場所「あえるもん」
令和7年度は袋井市における空き家の現状や対策について、行政や地域住民、市民活動支援組織による、空き家・空き店舗の管理・利活用に取り組んでいる事例から、地域のまちづくりとして、これからの空き家対策を考え、実践していくきっかけとなることを目的として、視察研修を行いました。
視察内容
①袋井市建築住宅課住宅土地対策室、「ふくろいすまいの相談センター」
袋井市の空き家の状況は、714戸(令和2年)→406戸(令和7年)と5年間で308戸減少し、空き家率は総世帯数の2%で、袋井市は市民意識の醸成によるものと推察している。
袋井市では4つの支援制度「三世代同居・近居のための空き家改修等支援事業」、「地域活性化交流施設等整備のための空き家改修支援事業」、「空き家の跡地利用のための空き家除却支援事業」、「移住支援空き家活用事業」が創設、活用されています。また新しい取り組みとして、行政が何か手助けできることはないかと考え、希望する声の多かった空き家所有者と不動産業者を繋ぎそれぞれのニーズに応じられるように、令和8年2月にマッチングイベントが開催されました。
「ふくろいすまいの相談センター」は、空き家に関する様々な相談の専門窓口として対応している。令和2年4月に旧中村洋裁学院(袋井市景観重要建造物や国の登録有形文化財に指定)1階に開設された。
令和7年度の相談件数は304件を超え年々増えており、相談センターがプラットフォームとなり、相談内容に応じた専門の民間事業者等への仲介を行う「見守り管理業務」、「相続相談業務」、「不動産流動化業務」、「解体業務」の4つの支援業務を実施している。
②袋井市協働まちづくりセンター「ふらっと」
「ふらっと」平成18年5月に開設し、元中央農業協同組合の建物が利用されています。袋井市が目指す「協働まちづくり」の推進を図るため、市民活動団体の自主的・主体的で営利を目的としない活動を支援しています。施設は、市民団体がより活動しやすくなるよう24時間365日利用可能です。また今まで紙媒体で管理されていた登録団体情報を調査・電子化し、速やかな情報更新や発信に至っている。市民団体、行政、企業、学生、地域等をつないで事業化のコーディネートを行う等、協働のまちづくりに取り組んでいる。
③日常的にふれあえる常設型居場所「あえるもん」
令和3年4月17日にオープンした「あえるもん」は、令和2年、高齢化が進む高南地区在住の有志8人が集まり “地区の誰もが気兼ねなく立ち寄れる場”づくりを考えるところから始まった。令和2年10月に高南まちづくり協議会の協力を得て直接声掛けを行い、24名の「高南に居場所を実現する会」が結成され始動した。
居場所作りに必要な「場所」については、地域の空き店舗を発起人が交渉し、所有者のご好意により無料で借りられている。「資金」については当初地域住民等による寄付や預り金等を募った。改修や机・イス等を揃えるにあたり、地域住民の参加や協力が得られた。現在は、地域や行政等からの支援金、ランチの売り上げ等で運営されている。運営スタッフの大半は女性ながら、男性の参加も徐々に増えている中で、世代交代は課題の一つとなっている。
「あえるもん」は、ガラス張りの開放的な路面店で、地域の人たち皆が得意を活かし協力して造られた親しみやすい雰囲気を持ち、自作の絵の展示や楽器演奏、ランチや子ども食堂など、高齢者の他にも小中学生や、赤ちゃん連れの親子が訪れる、世代を超えた地域交流の「居場所」となっている。
視察研修参加者からは「次世代に空き家を残したくない。」、「居場所づくりは地域の課題。」、「地域による取り組みのヒントを得られた。」等の感想をいただきました。袋井市の「市民に広く分かりやすく周知しながら、相談者に寄り添う姿勢」や、まちづくり活動における「地域や団体等がつながることの大切さ」を学んだ。

■ふくろい住まいの相談センター ■袋井市協働まちづくりセンター「ふらっと」
(袋井市景観重要建造物、国の登録有形文化財) (空き店舗管理・利活用)

■髙南の居場所「あえるもん」 ■髙南の居場所「あえるもん」
(空き店舗管理・利活用) (内観)